● 昭和40年代には
       温風暖房装置を導入 ● ● ● ●

 カーネーションは、もともと花茎が細く弱いため、花茎の曲がりや長さの点で、等品質の収穫物が得にくい作物です。こうした難しいカーネーション栽培を容易にした画期的な出来事が、フラワーネットの考案・改良でした。(詳細は、「フラワーネットって何」を参照)

 近年、市場のニーズに対応するため、カーネーション栽培は一年をとおしての栽培されるようになりました。このカーネーション栽培を効率的に行い、生産性をめるためには、施設・整備の新増設、および新しい栽培技術の導入が必要です。

 一色町では、比較的早い段階から設備投資をした栽培農家が多く、昭和40年代には温風暖房装置、50年代には二層カーテンや天窓自動開閉装置、電磁弁灌水装置などが導入されました。さらに、50年代後半からは、新たに設備投資が盛んに行われるようになりました。なかでも、ヒートポンプと呼ばれる温風暖房装置は、ポンプで汲み上げられた地下水熱を利用することで、暖房コストを軽減できることから、昭和58年から59年に造成された大字大塚地区のカーネーション団地において、省エネルギー対策のモデルケースとして導入れました。

 また、昭和59年造成の大字開正のカーネーション団地では、複合環境制御システムが導入されました。これは、日射量の変化に応じて、温室内の温度や二酸化炭素の濃度、地中の水分量を集中的に制御するものであり、カーネーションの成育に応じた環境制御をすることによって無駄な暖房費を削減できることから、省エネルギー対策のモデルケースとして導入されました。

 この複合環境制御システムのうち、夜間管理装置はカーネーションの成育に適正な室温管理ができ、暖房コストも比較的抑制できることから、一般栽培農家にも普及してきました。

 このような新たな施設・整備を導入するための資金の多くは、農林漁業金融公庫が創設する総合資金・構造改善事業推進資金、愛知県の制度である農業改良資金、農協が貸し付けする農業近代化資金によって賄われました。これらの資金はいずれも、国・県などから利子補給が行われ、借入れをする農家の利子負担が軽減されています。

 一色町のカーネーション栽培農家は、このような資金の裏付けによって、施設・整備を近代化し、作業の省力化と省エネルギー化を進め、さに、経営施設の規模拡大を図りました。



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